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    市・県民税の計算方法

    • 初版公開日:[2011年01月12日]
    • 更新日:[2024年4月1日]
    • ID:70

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    税額の計算方法

    1.課税方法

    次の課税方法の違いにより税額の計算の仕方が異なります。

    総合課税

    各種の所得を合算して税額を計算する制度です。税額の計算は、この総合課税が原則です。

    分離課税

    特定の所得について、他の所得と分離して、それぞれの所得ごとに税額を計算する制度です。

    分離課税の特別徴収について

    利子所得、配当所得、株式の譲渡所得、退職所得を受取るときに一定の税額が特別徴収される場合があります。この場合、その特定の所得については納税が完結し、申告を要しません。申告の対象にならない(申告できない)場合と、申告するかしないかを選択できる場合があります。

    ※申告をしない場合、その所得は下記「2 税額の計算」に含まれないだけでなく、非課税限度額、合計所得金額、総所得金額等などの所得要件の計算にも一切含まれません。

    2.税額の計算

    均等割額

    均等割額一覧
     平成25年度まで 令和5年度まで令和6年度以降
    市民税3,000円3,500円3,000円
    県民税1,000円1,500円1,000円

    ※税制改正により、「東日本大震災からの復興に関し地方公共団体が実施する防災のための施策に必要な財源の確保に係る地方税の臨時特例に関する法律」が公布されました。これを受けて平成26年度から令和5年度にかけて市民税と県民税の均等割額がそれぞれ500円ずつ加算されました。

    令和6年度からは、国内に住所を有する個人に対して国税である森林環境税が、個人住民税均等割と併せて年額1,000円が課税されます。

    所得割額

    所得割額は一般に次の手順により計算した額になります。

    1. 課税所得金額の計算
      前年中の所得金額の合計-所得控除額の合計=課税所得金額
      ※千円未満切り捨て
    2. 算出所得割額の計算
      市民税 課税所得金額×6%=算出所得割額
      県民税 課税所得金額×4%=算出所得割額
    3. 所得割額の計算
      市民税 算出所得割額-税額控除額=所得割額
      県民税 算出所得割額-税額控除額=所得割額
      ※100円未満切り捨て

    年税額の計算

    年税額は均等割額と所得割額の合計です。
    年税額=市民税均等割額+市民税所得割額+県民税均等割額+県民税所得割額+森林環境税

    ※上記所得割の計算は総合課税のみの場合について説明しています。分離課税については、分離課税をご覧ください。

    市・県民税の計算例

    富津太郎さん(会社員 43歳)の場合

    年収:5,000,000円
    家族構成:妻(40歳 パート収入800,000円)、長男(20歳 学生)、長女(15歳 学生)
    社会保険料支払額:780,000円
    生命保険料支払額:100,000円(旧契約一般生命保険料)

    1.給与収入(支払金額)から給与所得の計算

    (5,000,000円÷4)×3.2-440,000円=3,560,000円……所得金額(A)

    ※詳細は、給与・公的年金等の所得金額の計算をご覧ください。

    2.所得控除の計算

    • 配偶者控除 330,000円
    • 扶養控除 450,000円
    • 社会保険料控除 780,000円
    • 生命保険料控除 35,000円
    • 基礎控除 430,000円
      ------------------------------------------
      合計 2,025,000円……所得控除額の合計(B)

    ※詳細は、所得控除の種類をご覧ください。

    3.課税所得金額の計算=所得金額(A)-所得控除の合計(B)

    3,560,000円(A)-2,025,000円(B)=1,535,000円……課税所得金額(C)

    4.算出所得割額の計算=課税所得金額(C)×税率

    • 市民税 1,535,000円(C)× 6%=92,100円……算出所得割額(D)
    • 県民税 1,535,000円(C)× 4%=61,400円……算出所得割額(D)

    5.税額控除の計算

    税額控除として調整控除の適用があります。

    調整控除の計算

    人的な控除額の差額=280,000円(配偶者控除、扶養控除、基礎控除の差額の合計)
    調整控除額は次のとおり

    • 市民税 280,000円× 3%=8,400円(E)
    • 県民税 280,000円× 2%=5,600円(E)

    ※詳細は、税額控除の種類をご覧ください。

    6.所得割額の計算=算出所得割額(D)-税額控除(E)

    • 市民税 92,100円(D)-8,400円(E)=83,700円(F)
    • 県民税 61,400円(D)-5,600円(E)=55,800円(F)

    7.年税額の計算

    均等割額

    • 市民税 3,000円(G)
    • 県民税 1,000円(G)
    • 森林環境税 1,000円(H)

    年税額

    • 市民税 83,700円(F)+3,000円(G)=86,700円
    • 県民税 55,800円(F)+1,000円(G)=56,800円
    • 森林環境税 1,000円(H)
    →年税額 86,700円+56,800円+1,000円=144,500円