あしあと
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自殺対策基本法では、例年、9月10日の「世界自殺予防デー」からの1週間を「自殺予防週間」とすることが定められています。
全国の自治体や民間団体等が「国民の間に広く自殺対策の重要性に関する理解と関心を深めるとともに、自殺対策の総合的な推進に資する」ため相談事業や啓発活動を行っています。
小中高生の自殺者数は近年増加傾向が続き、令和5年は過去最多であった令和4年と同水準であり深刻な状況が続いています。こどもや若者の自殺が長期休暇明け前後に増加する傾向を踏まえて、厚生労働省及びその他関係省庁では、8月1日から、こども・若者の自殺防止に向けた取り組みを強化し、集中的な啓発活動を実施しています。
これを機に、自身の「こころ」、家族・友人・職場の同僚など周りの人の「こころ」の健康に目を向けてみませんか?
このページでは、いのち支える自殺対策推進センター(JSCP)が作成した啓発コンテンツをご紹介しています。
9月10日は「世界自殺予防デー(World Suicide Prevention Day)」です。
2003年に世界保健機関(WHO)と国際自殺予防学会(IASP)が共同で開催した世界自殺防止会議(スウェーデン・ストックホルム)の初日を最初の世界自殺予防デーとして、世界的に自殺に取り組む責任があると決意表明(宣言)された日です。以降、国の機関や一般の人々に対し、自殺対策の重要性に対する認識を高めるため、毎年活動が続けられています。
世界自殺予防デーは年々その活動が拡大しており、最近では、60か国以上で自殺対策の啓発を目的としたキャンペーンが行われています。
近年、学生や若者の自殺が深刻な問題となっています。
10から30代の若者の死因の第1位は、自殺です。2022年における学生(生徒等も含む)の自殺者数は1,063人で、5年前より30%増加しました。また、若者の2人に1人が「死にたい」と思ったことがあるというデータもあります。(参考資料:日本財団調査(別ウインドウで開く))
JSCPは2023年に若者に自殺問題を「自分ごと」化してもらうことを目的に、生徒・学生を対象として「いのち支える動画コンテスト 2023」を開催しました。「優秀賞」に選出された 30 秒動画 4 作品が学生自身の手で動画化され、公開されています。
いのち支える動画コンテスト 2023 受賞動画作品
自殺報道など衝撃的な報道・情報に触れてこころがつらくなった人に向け、気持ちを落ち着かせるために活用できるサイトを制作し、2023 年3月末に公開しました。
有名人の自殺などが大きく報じられた際、連絡が殺到して相談窓口がパンク状態となり、相談したくてもできない人が多くいる状況があります。本サイトでは、そうした場合にも自分でできるセルフケアとして、情報から距離を置く方法、気持ちを落ち着ける方法、周囲の人の対応方法などを、イラストを使って分かりやすくまとめています。
悩みを抱える中高年男性に特化し、周囲が対応する際のポイントなどを紹介する啓発コンテンツ「中高年男性の自殺が多いことを知っていますか? ーあなたの声がけで、救われる人がいるかも知れませんー」をJSCPのWebサイトで公開しています。
死にたいと考えるほど悩んでいる人に気づき、声をかけられる「ゲートキーパー」を、一人でも増やすための取り組みです。
国際自殺予防学会(IASP)が作成した「世界自殺予防デー(9月10日)」の啓発ポスター・動画の日本語訳をJSCPのWeb サイトで公開しています。
この動画は「アクションを通じて希望を生み出す(Creating Hope Through Action)」という標語を掲げています。自殺の多くは予防が可能であり、私たちのちょっとした行動でその一助を担うことができるかもしれません。この標語には、自殺防止のために、人々に行動を起こしてほしいという願いが込められており、その具体的な「行動」として、「互いに支え合う時間にしよう(Take Time to Reach Out)」と呼びかけています。
相談窓口については、千葉県及び厚生労働省ホームページからご確認ください。
また、各種ホームページ等もございますのでご活用ください。