あしあと
自閉スペクトラム症(ASD)は、「対人関係や社会的コミュニケーションの困難」と「特定のものや行動における反復性やこだわり、感覚の過敏さまたは鈍麻さ」などの特性が幼少期から見られ、日常生活に困難を生じる発達障害の一つです。
これまで自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー症候群などのさまざまな名称で呼ばれていましたが、2013年のアメリカ精神医学会(APA)の診断基準DSM-5の発表以降、それらを統合し、現在はASD(自閉スペクトラム症)と呼ばれています。
近年では、早ければ1歳半の乳幼児健診でASDの可能性を指摘されることがあります。
注意欠陥・多動性障がい(ADHD)は多動性、不注意、衝動性を症状の特徴とする発達障がいの一つと言われていますが、行動障がいに分類されています。じっとしている等の社会的ルールが増加する、小学校入学前後に発見される場合が多いです。一般に遺伝的原因があるとされますが、他に適当な診断名がなく同様の症状を示す場合を含みます。注意力を維持しにくい、時間感覚がずれている、さまざまな情報をまとめることが苦手などの特徴があります。
学習障がい(LD)とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算するまたは推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示すさまざまな状態を指すもので、生まれつきの中枢神経の働きの障がいによるものと考えられています。
学習障害の種類は主に3つに分類されます。