あしあと
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令和6年3月
もうすぐ卒園を迎えるくま組(5歳児)へ、ことり・うさぎ組(3・4歳児)が中心となってお別れ会を計画しました。話し合いで1番最初に出てきたのが、「くま組さんが喜んでくれることをしたい!」「ありがとうの気持ちを伝えたい!」という言葉でした。さらにみんなの心に残っていた思い出として運動会が話題に上がり、「また、くま組さんとやりたいね!」という意見にみんなが大賛成!お別れ会でミニ運動会を行うことが決まりました。
そして大好きなくま組さんへ渡すプレゼント作り。今回はくま組さんに欲しいものをインタビュー。二人に好きな色を聞いて作ったのが花束と花瓶です。花束はポピーやひまわり、たんぽぽ、レンゲ草を折り紙や花紙で作りました。花瓶はペットボトルに好きな色を混ぜ込んだ紙粘土を貼り、海で拾った貝殻やシーグラスを貼り付けました。作業中は、「ピカピカのお花にしたら嬉しいって言うかな?」「きれいに作らないとね!」「早く渡したいね!」などとくま組の喜ぶ顔を思い浮かべながら一生懸命に作っていたことり・うさぎ組です。
お別れ会前日はホールの飾りつけ。「サプライズだよ!」「びっくりするかな?」とわくわく感でいっぱいのみんな。ことり組のAちゃんは、「暑くなっちゃった!」と半袖になって準備に大忙しですが、とても楽しそうに取り組んでいました。
いよいよ本番当日。司会はうさぎ組です。マイクを持って堂々と進行するBちゃん。「くま組さんみたいでしょ!」と得意顔です。
ミニ運動会は大盛り上がり!最初はひよこ組(0・1歳児)が車に乗り、くま組が運びます。
2歳児のお友達は的当て競技。くま組と赤白玉を投げ、力を合わせて悪者をやっつけました。お兄さんお姉さんとのふれ合いに笑顔いっぱいのひよこ組です。
ことり・うさぎ・くま組の競技は運動会でも楽しんだ綱引き、リレー、しっぽ取りです。チームに分かれると自然と手を合わせ、「頑張るぞー!」「絶対勝つぞー!」と気合が入ります。
真剣勝負を繰り広げながらも、もう一度やりたかった運動会が出来たことが何より嬉しかった子ども達。終了後には、「楽しかったー!」「またみんなでやれて良かったね。」と満足感を味わっていました。
最後はくま組へ質問コーナーです。保育所で一番好きな遊びや小学校で頑張りたいことなどを聞きました。小学校についての話は、次にくま組に進級するうさぎ組も興味津々で、「僕も早く一年生になりたいなー。」と憧れの気持ちにつながったようです。
プレゼント交換では、もらう側も渡す側も笑顔があふれ、みんなの「ありがとう」が伝わる瞬間に、心がほっこりしました。
今までたくさんの活躍を見せてくれたくま組の二人。素敵な思い出をありがとう。
そして、卒園おめでとう!!
令和6年2月
ことり組(3歳児)は自然遊びが大好き。今年の冬は暖冬と言われており、子ども達からは、「雪、降らないの?」「氷もないねー。」と残念そうな声が聞こえていました。しかし、ついに待ちにまった日がやってきたのです。
ある日の朝、いつものように外遊びへ出たことり組のAちゃん。そこでキラキラとした白いものを発見!そっと指でさわると、「冷たい!雪みたいだよ!」と保育士へ嬉しそうに見せてくれました。
その言葉にB君も探し始め、「あったー!」と大興奮。これは霜であることを教えてもらうとさらに興味津々です。また、お日様の光が当たると、霜が光ることにも気付き、「きれいだねー。」と夢中で観察をしていました。
また別の日。みんなの願いが届いたのか今度は雪が降り、翌日登所した子ども達はすぐに園庭をチェック。「早く行かないと!」と朝のお仕度を素早く終えて、雪集めに出掛けました。
バケツに雪がどんどん溜まると、ズッシリとした重みを感じて、「いっぱいになってきたー!」と大喜び!これだけでも楽しくて満足顔でした。
雪が集まったらやりたいことがあったAちゃんとCちゃん。早速自分達で小さな玉をギュッギュッと丸めます。
そしてダイナミックな雪合戦が始まりました!
D君は雪だるま作りに挑戦。「先生見て!」と見せてくれましたが、手の平に乗せた雪だるまに「冷たーい!」とこの表情です。雪の冷たさを改めて感じた瞬間でした。
雪遊びのあとは自然と、「僕も自分で氷を作るー!」とやる気満々のD君。鍋に水を入れ、「寒くなるところ(日陰)に置くの。」と頑張って運びます。そこへAちゃんとB君、Cちゃんも仲間入り。
水の中には草を入れたり、サザンカの花びらを浮かべたり、畑で育てている菜花や葉っぱ、小石なども入れてみました。さらに絵の具を混ぜた色水氷作りにもチャレンジ。そこへ「色画用紙を切って入れたらもっときれいになるかもしれない!」というAちゃんの意見が出て新たに加えるなど、子ども達自身でイメージを膨らませ、素敵なアイディアを次々に取り入れながら作ることができました。
そして次の日。子ども達の願いが叶い、見事氷が完成!「やったー!」「ケーキみたいな氷ができたよ!」と大喜びです。
早速、うさぎ・くま組(4・5歳児)のお友達にも見せに行くと、「どうやって作ったの?」「わぁー、きれいだね!」とみんなが注目してくれ、ことり組は誇らし気な表情です。「これはね・・・。」と嬉しそうに作り方を説明していましたよ。
これから暖かい春がやってきます。さまざまな草花や生き物探しなどたくさんの自然遊びを楽しみたいと思います。
令和6年1月
いろいろなお正月遊びを楽しむ中で、ことり・うさぎ・くま組(3・4・5歳児)のお友達が特に夢中になったのがコマ回しです。新しいコマをもらうと、早速マジックで好きな色をぬったり模様をつけたりして自分だけのこまが完成しました。
手投げゴマに挑戦するのは、うさぎ・くま組。最初は皆がヒモの巻き方に苦戦していました。コマの角度に合わせてゆるみやたるみがないようギュッと引っ張りながら固くしめていくのですが、これがとても難しいのです。力を入れすぎても上手くいかないので、何度も何度も巻き直します。
ここで、「もうできない・・・。」「疲れた。」とくじけそうになるお友達もいます。それでも毎日コツコツと練習するのは、きっと一人だったら諦めそうになることも、一緒にチャレンジする仲間がいることで、「もう一回やってみようかな。」「よし、頑張る!」という前向きな気持ちになれるのだと思います。
うさぎ組のA君は皆よりも早くから練習を始めました。
何度か回せるようになったものの上手くいかない日もたくさんあり、「もうやだ・・・。」とそのたびに自分に腹を立てたり、涙が出そうになったり。そんなA君を見て、所長先生が応援に来てくれました。もう一度一緒にヒモの巻き方、投げる時の姿勢、力の入れ具合などを確認すると、徐々にコツをつかみ、見事回せるようになりました!
その後のA君。自分が学んだことを今度は自らお友達に教え始めました。「いい?ヒモはこうやって巻くんだよ!」「ちゃんと引っぱらないとだめ!」
「コマを投げる時は体を低くして!」と自然と教え方にも熱が入ります。教えてもらううさぎ組のBちゃんも真剣な眼差しで耳を傾け、「わかった。こうやってやるんだね!」と一生懸命A君についていきます。そして、Bちゃんの頑張りもあり、上手に回せるようになりました。その瞬間、まわりで見ていたお友達も、「やったね!すごいじゃん!」と拍手をしてくれたのです。
このように友達同士で教え合う姿も増え、そこから一人二人三人と次々に回せるようになり、そのたびに皆で喜びを味わってきました。仲間を思いやる子ども達はとても素敵です。
そんなうさぎ・くま組に刺激をもらったことり組。ことり組は糸引きゴマに挑戦です。「僕もやる!」「くま組さんみたいに回したい!」とやる気十分!保育士やお兄さんお姉さんに教えてもらい頑張りました。上手くできなくても遊び始めると面白くなり、少しずつ回せるようになると「わぁー、すごい!」と目を輝かせて大喜びです。
いよいよこま回し大会当日。皆の前では注目される緊張からおもわず手に力が入りすぎてしまい、なかなか回せず残念な結果になったお友達もいました。それでも自身で決めた目標に向かって精いっぱい頑張った子ども達。
悔しかったという気持ちは子ども達にとってとても大切な経験です。その経験から次こそは!という意欲につながります。
そして大会後、まだまだ盛り上がりを見せているコマ回しなので、2月に新たな大会が開かれることになりました。
「次は絶対勝つ!」と特訓を続け、いきいきとした表情で挑戦を楽しんでいる子ども達です。
令和5年12月
10月下旬に冬野菜の苗植えをしました。うさぎ・くま組(4・5歳児)で話し合って決めたのが、ブロッコリー・キャベツ・菜花です。子ども達が好きな野菜や初挑戦で育ててみたいもの、野菜は苦手だけど作ってみたい・・・などの意見から決定しました。さらにもう一つ。みんなが初めて聞いた「のらぼう菜」という野菜。すぐに図鑑で調べると、見た目は菜花に似ていること、でも菜花のように苦みやクセはないこと、そしてきれいな花が咲くということが書かれていました。そこから子ども達の興味につながり、チャレンジすることになりました。
そして今ではこんなに立派に育ちました!
その後、お世話を通して成長を楽しみにする子ども達ですが、それと同時に心配なことも出てきた12月。
ある日水かけをしていると、葉っぱに穴が開いているのを見つけました。
「ここも開いてる!」「あっちも開いてるよ!」とびっくり。「きっと虫が食べたんだ。」と予想しますが、この時は見つけることができませんでした。「明日も見に行かないと!」と注意深く見守っていた子ども達です。
そして数日後、いつものように畑へ行くと、ついに青虫を発見!「こいつかー。」と天敵をじっと見つめ、「もう食べないでね!」と伝えながら別の場所に逃がしました。そして葉っぱには虫だけでなく、つぶつぶとしたものがたくさんついています。これは虫のウンチであることを所長先生が教えてくれました。手に取ってみると、ここで一つの疑問が浮かびます。「あれ?茶色のウンチじゃない・・・。」
しばらくみんなで考えているとくま組のA君が、「葉っぱを食べているから緑のウンチなんだ!」と気付いたのです。いろいろな発見から野菜への興味関心がどんどん広がっている子ども達。観察する眼差しもさらに真剣です。
ある日、うさぎ組のB君が大きな葉っぱの真ん中から出てきたブロッコリーを見つけると、まわりにいたお友達も次々に集まります。「ほら、見てごらん。ブロッコリーの赤ちゃんだよ!」「本当だー。かわいいね。」「もっと大きくなるんだよ!」と嬉しそうに話しかけていました。
また、12月下旬には、菜花を初収穫!「初めて採れたー!」「やったね。」「みんなにも教えなくちゃ!」と大喜びです。早速給食室に届け、すまし汁に入れてもらいみんなで美味しく頂きました。収穫ができたことに嬉しさを感じた子ども達は、他の野菜も早く大きくなってほしいという願いから率先して草取りを頑張ります!
「栄養を取られないように畑をきれいにするんだよ!」と大はりきり。これからも成長を見守りながら、みんなの力を合わせて大事にお世話をしていきたいと思います。
令和5年11月
今年もみんなで大切に育てたお米。思い返せば苗植えから始まり、稲刈り、脱穀、籾すり作業とたくさんの工程にふれてきました。脱穀では牛乳パックに稲穂を入れ、引っ張って出すというやり方で行いました。最初は難しく、手が痛くなったり、すぐに疲れてやる気を無くしたりとなかなか進みませんでした。でもそんな時はお米が出来たことを想像し、「美味しいおにぎりを作るんだ!」という心意気をもち、みんなで励まし合って頑張りました。
そんなうさぎ・くま組(4・5歳児)の姿を見たことり組(3歳児)、ひよこ組(2歳児)のお友達も自然と興味をもち、見よう見まねでお手伝い。「大事なお米だから優しくやってね!」「こぼさないようにね!」とアドバイスをしてくれるのはくま組。みんなで力を合わせて行うことができました。
次は一番大変な籾すり作業です。すり鉢に脱穀した籾を入れ、野球ボールですります。籾殻を外すにはかなりの力が必要で、こちらも最初は大苦戦。おもわず「こんなに大変ならおにぎり食べなくてもいい・・・。」と弱音を吐いてしまうお友達もいましたが、子ども達の気持ちを受け止め励ましながら根気よく続けていると、少しずつ手つきが良くなり、力加減もわかってきたようです。「あっ、お米の皮が取れた!」「見て、ツルって剥けたよ!」と大喜びでした。
剥がれた籾殻を吹くのも優しくフー。上手に出来ました。
いよいよ収穫祭の日。前日には籾すりまで終えた玄米を精米機にかけました。「本当にお米になるの?」と真剣に見つめるみんな。お米がグルグル回ると、「すごい!」と興味津々です。
そして、ふたを開けた時の子ども達の顔は一気に輝き、「白いお米になったー!」「お米のにおいがするよ!」「さわると温かい!」といろいろな発見に夢中になりながら、みんなで喜び合いました。
当日は米とぎの作業から開始です。お米の状態を気にかけながら優しく混ぜるくま組の二人。
とぎ汁を捨てる時は大事なお米が流れてしまうというハプニングもありましたが、落ち着いてもう一度挑戦!「次は気をつけないと。」と慎重に行い、無事にやり終えることができました。
ご飯は今年も飯ごうで炊きました。「楽しみだね!」とわくわくしながら観察する子ども達。最初は炭になかなか火がつかず心配そうに見つめていましたが、だんだん火がまわってくると、「火がついた!煙も出てきたよ!」「良かったねー。」と一安心。そして待ちにまった瞬間がやってきました。
ふたを開けるとふわっと湯気が上がり、ご飯の甘い香りが広がります。「できたー!」「いいにおい!」「美味しそう!」と拍手とともに溢れんばかりの笑顔がこぼれます。また、「みんなでお米作れて良かったねー。」とこれまでの取り組みを思い出す子もいて達成感や満足感を感じていました。
最後は炊きたてのご飯で念願のおにぎり作り!三角や丸、ハートと形はさまざまでしたが、自分で作ったおにぎりの味は格別だったようです。
「すごく美味しい!」「今日のおにぎりは世界一うまい!」と口いっぱいに頬張っていました。
今回、お米作りを通して育てる大変さや自分達で取り組むことの難しさや喜びなどたくさんのことを学んだ子ども達。貴重な経験が出来ました。今後も食べ物を大切に、感謝の気持ちも忘れずに食育活動を行っていきたいと思います。
令和5年10月
気持ちの良い秋晴れの日、みんなでお散歩に出掛けました。この日の目的はどんぐり探しです。わくわくしながら坂道を上がっていると、フワフワ落ち葉がたくさんある場所に到着。
「ここにありそうだよ。」と探し始める子ども達。すると、「あったー!」「オレも見つけた!」と嬉しそうな声が次々に聞こえてきました。
うさぎ組(4歳児)のAちゃんは、葉っぱの下に隠れていたどんぐりを発見。「赤ちゃんどんぐりがかくれんぼしてたよ!」とかわいらしい表現で伝えてくれました。くま組のB君は穴の開いたどんぐりを見て、「あっ、虫に食べられちゃったのかな?と不思議そうに覗き込みます。
保育所に戻るとすぐにどんぐりの絵本を取り出すうさぎ組のC君。自分達が見つけたさまざまな木の実を見比べ、「これはくぬぎだ!」「こっちはすだじいだよ!本に載っているのと一緒だ!」と大興奮。また、「これは何ていうどんぐりかな?」とまだ見ぬ木の実の特徴をみんなで探すことにも夢中で、じっくりと調べていました。
また別の日にはムクロジ探しに行きました。今年の1月、散歩先でたまたま見つけたムクロジの実。しかし、この時は少ししか見つけられませんでした。その様子を見ていたご近所の方から、「秋頃に来るといいよ。」と教えて頂いたので、今回子ども達と計画し、見に行くことになったのです。
そしてその言葉通り、たくさん見つけることができました。「見て、こんないっぱい!」とカメラの前でハイポーズ!
ムクロジの皮は石けんになります。以前もみんなで遊びましたが、今度はさらに面白い遊びへと広がり、おもいっきり楽しみました。
秋の遊びは自然にふれることだけではありません。身体を動かすことも大好きな峰上の子ども達。特に今は自転車に夢中です。
園庭をスイスイ乗る子、まだ乗れない子は時間を見つけて一生懸命練習し、見事乗れるようになったお友達もいます。ひよこ組(1・2歳児)は、そんなお兄さんお姉さんへ憧れの気持ちをもっています。
なかでも1歳児のD君は、小さなバギーから年上の子が乗るストライダーに興味津々。最初は上手く乗れませんが、それでも片時も離さず、どこへ行くにも押して歩きます。そんな姿を見た保育士がサドルを低く調整すると、D君はすぐに気付いて満面の笑みです。早速乗ってみると、まだバランスをとるのが難しく、転んでしまうことも。
それでもくじけずに何度も挑戦!1歳児でも「できるようになりたい!」「僕だってやれるんだ!」という想いをちゃんと持っています。
そして今、一人で上手に乗れるようになりました。「すごいでしょ!」
お兄さんお姉さんの仲間に加わり、一緒にドライブをするのがなにより楽しいD君です。
さらに現在はなんと・・・
大きな自転車にも心を奪われています。「かっこいいなー♡乗りたいなー!」と言わんばかりに目がくぎづけ。D君のチャレンジはまだまだこれからも続きます。
令和5年9月
5月に子ども達が植えた小さなお米の苗がおひさまの日差しをたっぷり浴びて、大きく成長しました。
やがて8月には穂ができ、小さな花が咲くと子ども達はすぐに気付きます。「あっ、お米のお花が咲いてる!」「かわいい!」と大興奮。みんなで夢中になって観察しました。
その後、園庭の田んぼは黄金色に実ったのです。うさぎ・くま組(4・5歳児)の部屋には、稲の成長を緑のテープで表した手作りの表があります。みんなで確認しながら大きく育っていく様子に嬉しさを感じていた子ども達です。
そんなある日、「稲刈りっていつやるんだろう?」という話になりました。話し合いをする中で、お米の苗を頂いたくま組のA君のおじいちゃんに聞くのがいいという意見が出たので早速くま組が手紙を書くことに。
後日、稲の様子を見て頂き、稲刈りができることを教えてもらいました。
そして当日。くま組は初めて鎌を使って稲刈りに挑戦!所長先生にやり方を教えてもらいますが、「全然切れない。」とBちゃん。「硬くて無理だー!」とA君。最初は苦戦していましたが、くま組にしかできないお仕事であることを知っているので、一束一束真剣な表情で刈る二人です。
だんだんコツをつかんでくると、「よし、できた!」「見て、一人でやれたんだよ!」という力強い声、自信に満ちた表情へと変わり、最後まで頑張ることができました。頼もしい年長さんです。
うさぎ組はくま組が刈った稲を運び、鉄棒にかけて干す仕事を任されました。自分達の出番がくると大はりきり!暑さもありましたが、誰一人疲れを見せることなく、「僕が持っていくよ!」「私がやろうか?」と積極的にお手伝いをします。
鉄棒にかけるのが難しく、戸惑うお友達がいると、「ここに手を入れて半分にしてかけるんだよ。」と子ども同士で声を掛け合う姿も見られました。
作業を終えるとうさぎ組のC君が、「今度は僕達が(くま組になったら)稲刈りするんだよね!」と一言。その言葉に「よっしゃー!僕はもっといっぱい稲刈りやるよ!」とガッツポーズをするD君。早くも来年を楽しみにする声が聞かれ、やる気満々の子ども達です。
美味しいお米ができるまで、まだまだ大変なお仕事(脱穀・もみすり)が待っています。子ども達は、「「お米って作るの大変だね。」「早くおにぎりにして食べたいのに。」と話していました。
これからみんなで力を合わせて取り組み、お米作りや食べ物への興味関心をさらに高めていきたいと思います。
令和5年8月
記録的な暑さの中でも子ども達は夏の遊びをたっぷりと満喫しています。
ひよこ組(0・1・2歳児)は、水遊びが大好き。2歳児のお友達は、水遊び用の玩具(ジョウロやシャベル)だけでなく、ペットボトルやカップ、洗剤ボトルなど、子ども達が日頃から目にするものを手に取ることが多く、そこから草をちぎってジュースにしたり、石けんの泡を入れてビールにしたりと次々に自分達で遊びを考えるアイデアマンです!
また、ごっこ遊びを通して、「先生もどうぞ!」「おいしいですよ!」「かんぱーい!」と言葉のやりとりを楽しむ姿も多く見られました。
A君は魅力的な泡に興味津々。手の平いっぱいにフワフワの感触を確かめたり、パチンと叩いてみたりと目を輝かせて夢中になっていました。
B君はプール遊びの休憩中に大好きな虫を発見!見つけた時の「あっ♡」という声にはB君の嬉しい気持ちがあふれています。顔を近づけていろいろな角度からじっくり観察。気付いたことがあると一生懸命にお話をしてくれます。
1歳児のC君は、ウォーター滑り台がお気に入りです。迫力満点のスピードにびっくりしつつも最後はニコニコ笑顔。水しぶきが顔にかかってもへっちゃらです。
D君とEちゃんは仲良くボディーペインティング遊び。最初は保育士と一緒にそっと手でさわります。ペタペタぬるぬる・・・。初めは「なんだこれ??」ととまどいの表情でしたが、どんどん大胆に!今度は腕や足、お顔もぬりぬり♪
ほら、素敵でしょ♡♡
色が混ざって変化する様子にも気付くEちゃん。嬉しそうに次の色へ手を伸ばします。
そんな1・2歳児の遊びを見ている0歳児のFちゃん。「私もやるー!」と言わんばかりにジョウロの水をジャーと流したり、水面をパシャパシャ叩いたり、さらに小さな手で水を一生懸命つかもうとするなど初めての水遊びを楽しみました。
以上児(3・4・5歳児)のお友達はさらにダイナミックな遊びに夢中です。なんといっても水鉄砲は人気です。保育士やお友達との水のかけ合いがスタートするとお互いに容赦せず、ニヤリとしたいたずらっこな表情でねらいます。もちろんこれも信頼関係があってこそですね。
冷たい水が気持ちよくて、「キャー!」「よーし、もう1回やるぞー!」と笑顔や笑い声でいっぱいです。
こちらは洗濯ごっこの真っ最中!「ゴシゴシ♪」「今ね、お洗濯してるの!」と気分はすっかりお母さんです。
干すのだってお手のもの!上手でしょ!?
うさぎ組(4歳児)のG君は、シャワーの雨が降ってくるとカップで受け止めます。すると何かに気付いたようです。「あっ、ポタッて音がする。なんかいい音!」と耳を近づけていました。そして、「今度はバケツでやってみよう!」と実験しながら音の変化に興味津々の様子です。
子ども達にとって、今年の夏の遊びもたくさんの発見に出会ったり、いろいろなことを試行錯誤して学びにつながったりと楽しい毎日の連続でした。次はどんなわくわくが待っているかな?!
令和5年7月
夏のお楽しみ会をしました。今年のテーマは『夏祭り』です。日頃からさまざまな材料や廃材を工夫して使い、製作を楽しんでいることり・うさぎ・くま組(3・4・5歳児)。そこで今回は、みんなの好きな遊びをお楽しみ会へつなげることにしました。
夏祭りといえば「出店」というイメージから、ことり組は普段の遊びの中で楽しんで作っていたフライドポテト、そして、手作り玩具(けん玉)のお店屋さんをやることに決定しました。うさぎ・くま組は、「チョコバナナ」「りんご飴」「ポップコーン」「射的」のお店屋さんです。さらにくま組のアイデアで、お店の看板も作ることに。
さらにもう一つ。これは保育士からの案でしたが、夏祭りの雰囲気をもっと味わえるようにという思いから、お神輿についての話をすると、子ども達も大賛成!「色は黒にしようよ。」「かっこいいお神輿がいいよね!」と話したり、くま組で物知りのA君は、「屋根は神社みたいにしようよ!」とみんなにアイデアを伝えてくれます。そして少しずつ子ども達の思いを形にしていきました。
次に子ども達の手形をつけると、「花火みたい!」「花火は夏だよ。だからお祭りに合ってるよね!」と大喜び。
素敵なお神輿が完成しました。
お店屋さんの準備も始まりました。「どうやって作る?」「これはチョコに見えるかなー?」とここでもみんなで確認や話し合いをします。なかには、当日来るお客さんのことも考え、「買いたくなるように、美味しそうに作らなくちゃ!」と話す子もいました。普段はお互いの意見がぶつかってしまうこともありますが、お楽しみ会の取り組みを通して、「それいいね!」「〇〇ちゃんすごいね!」とお友達同士で認め合う姿も見られ、子ども達の関係性がさらに深まっているように感じました。
当日はお祭りのはっぴを着ると気分も高まり、にぎやかなオープニングがスタート。みんなで作ったお神輿をかついで、「わっしょい!わっしょい!」「お楽しみ会はじまるよー!」と元気な声で保育所内を回る子ども達です。
お店屋さんでは、ひよこ組も手作りのお金とお財布を持ってお買い物。いろいろなお店に目をキラキラさせ、「どれにしようかな♪」「これがいい!」と楽しんでいました。
ことり・うさぎ・くま組は、「いらっしゃいませー!」「これは10円です!」「お腹が空いた人は来てくださーい!」とお客さんが寄りたくなるようなにぎやかな呼び込みがとっても上手です。その中で、うさぎ・くま組は、年下のお友達のことも気にかけ、優しく手を引いたり、やり方を教えてくれたりとしっかりサポート。頼りになるお兄さんお姉さんです。
最後は、みんなでヨーヨー釣り・かき氷・宝探し、保育所の畑で収穫したじゃがいもでポテトチップスを作って食べました。今年のお楽しみ会も大成功!楽しい夏の思い出がまた一つ増えました。
令和5年6月
ことり・うさぎ・くま組(3・4・5歳児)で梅ジュース作りをしました。カゴいっぱいに入った梅を前に鼻をクンクンさせる子ども達。「りんごのにおいがする!」「もものにおいみたい!」と感じたことを嬉しそうに話すのは、ことり組のAちゃんとBちゃん。「たくさんあるねー。さわってもいい?」と目がくぎづけです。
まず初めは、先生から作り方の説明を聞きました。「早く作りたいね。本当にジュースになるの??」と期待が高まります。
最初は梅のヘタ取りをします。細かい作業でしたが、集中力を切らさず真剣な表情です。難しさを感じる子もいましたが、徐々にコツをつかむと、「梅のおへそあった!」「見て、きれいに取れたよ!」と得意顔。なかには、「お友達の分もやってあげたよ!」と率先して手伝ってくれる子もいます。
次は梅をきれいに洗います。「優しくやるんだよ!」と教えてくれたのは、くま組のCちゃん。優しくやらなければ美味しいジュースにならない・・・。その言葉にまわりのお友達も丁寧な手つきに変わります。
「ほら、ピカピカの梅になったよ!」とにっこり微笑むのは、うさぎ組のD君です。
最後は大きなビンの中に梅と砂糖を交互に詰めます。大事な梅がつぶれないようにそっと移す子ども達。仕上げは「おいしくなーれ♪」の魔法をかけました。
完成するまでは、暗くて涼しい場所にビンを置きます。置き場所についての話し合いでは、「お部屋がいいよ!」「押し入れがいいんじゃない?」という声が出るなか、うさぎ組のE君は、「洗濯機!」と言ったのです。その理由は、「洗濯機の中は暗くて、クルクル回って、梅と砂糖がよく混ざるから!」とのこと。E君の意見にみんなが「なるほど!」と納得した瞬間でした。その後、ビンは職員室にある畳の部屋へ置くことになりました。
数日後・・・、気になっていたビンの中身をみんなで確認することに。
「あっ、少しジュースができてる!」「お砂糖も溶けてきたよ!」と大興奮!
ここからさらによく混ざるようにビンを振ります。
そしてまた後日見に行くと、緑色だった梅がピンク色に変わっていること、ツルツルの梅がシワシワになっていることなど次々に変化する過程によく気づく子ども達です。
完成まであと少し!「早く飲みたいね。」「明日は飲めるかなー!」と心待ちにしています。
令和5年5月
5月はお散歩日和の日がたくさんあります。お日様が顔を覗かせると、「今日はいい天気だからお散歩に行けるんじゃない?」と嬉しそうに話す子ども達。行き先を自分達で決めたり計画を立てたりすることも楽しくて、お友達同士で盛り上がりを見せています。
そんなある日のこと。ことり・うさぎ・くま組(3・4・5歳児)で、まだ行ったことのない峰上地区を探検しようという話になりました。この日の目的は「三猿のお地蔵様を見つけること」です。探検という言葉にわくわく感が高まる子ども達は、「早く行こう!」「今日は探検だよ!」と笑顔いっぱい。歩きながらあちこちに目を向けるとたくさんの発見がありました。「あっ、お花が咲いてる。」「カタツムリもいた!ママに教えるんだー。」と話すのは、ことり組のAちゃん。
うさぎ組のB君は、道沿いの側溝にいる虫を見つけました。でも初めて見る虫だったので、「この虫なんだろう?ちょっと四角い形をしてる。見たことないなー。」と逆に興味が湧いてきたようです。
まわりにいたお友達も集まり、みんなで気付いたことを伝え合いながら熱心に観察。生き物にふれることが大好きな子ども達なので、この時ばかりは時間を忘れ、夢中になっていました。保育所に帰ったら図鑑で調べる楽しみもでき、「お散歩に行けてよかったー。」と話すB君でした。
またしばらく歩いていると何かを見つけた子ども達。保育士から、これは「車地蔵」であることを教えてもらいました。このお地蔵様には木の車があり、それを回してお願いをすると、身体の痛いところ、苦しいところを治してくれるといわれています。
その話を聞いた子ども達は順番に車を回して手を合わせ、「風邪を引きませんように。」「病気になりませんように。」とお願いをしました。
そして、子ども達が待ちにまった三猿のお地蔵様が近づくと、「僕が1番に見つける!」「私が先だよ!」と大はりきり。事前にお地蔵様の意味について伝えた際、子ども達も興味をもって耳を傾けます。みんなで「見猿・言わ猿・聞か猿」のポーズをすると、この日一緒に来られなかったひよこ組(0・1・2歳児)のお友達のことを思い出したうさぎ組のC君とDちゃん。「保育所に行ったら教えてあげようね。」と話していました。
いよいよお地蔵様を発見!そこはたくさんの木々に囲まれ、一気に空気感が変わる場所。おもわず息を呑むほどでした。
「すごいね!ここにいたんだ!」「やっと見つけたね!」と達成感や感動を味わい、嬉しい気持ちをみんなで共有することができました。
帰り道、「あっ、ここにもお地蔵さんがいるよ!」と見つけたB君。そのお地蔵様の顔を見たくま組のE君は、「にっこり笑ってるね。優しいお顔だからお母さんみたい。」と話したのです。E君の言葉に温かさを感じ、心がほっこりしました。いろいろな発見があった探検の旅は大成功!
「今日は楽しかったね!」「また行きたい!」「今度はどこにしようか。」と思い出話に花を咲かせながら美味しいお弁当を食べました。
令和5年4月
くま組(5歳児)に進級したA君とBちゃん。2人はくま組になって頑張りたいこととして、「田んぼでお米を育てること」「畑で野菜を育てること」と発表してくれました。最初はお世話をすることよりも「遊びたい」という気持ちが強く、気分がのらない日もありました。それでも毎日の取り組みの中で興味関心が湧いてくると、率先して水かけや草取りをするなど意欲的な姿を見せてくれるようになりました。
現在は昨年の冬に植えた野菜が収穫の時期を迎えています。
大根は両手でしっかり持って「よいしょ!」と引っぱります。「見て見て、大きいよ!」「これ長いねー。」と大喜び。一方でうさぎ組(4歳児)のC君が見つけた大根はなかなか抜けません。そこでC君は、まわりの土をかき分けたり、大根を優しくゆすったりして抜く方法を考えました。
見事立派な大根を掘ることができると、「すごいでしょ!」と得意顔です。収穫した大根は給食室でみそ汁やサラダに入れてもらいました。また、大根の葉っぱも食べられることを知った子ども達はびっくり。
「葉っぱっておいしいの?」「どうやってお料理するの?」と不思議そうに話す子もいます。所長先生が炒め物(ふりかけ)にしてくれたのでみんなで美味しく頂きました。
ことり組(3歳児)のD君は、絹さや、スナップえんどうの収穫をします。くま組さんから、「大きいお豆がいいよ!」「緑色がきれいなやつも取っていいよ!」とアドバイスを受け、夢中になってカゴに入れていました。
畑には生き物もいっぱい!「あっ、てんとう虫がいたよ!」「この虫なんだろう?」と次々に目を奪われることり・うさぎ組さん。お世話の途中で寄り道をしてしまうのはいつものことですが、これも自然にふれる楽しさですね。くま組さんはそっと見守ってくれています。
ある日のこと、畑に行くと何やらいつもとは違う光景が…。それはここまで大きく育った空豆が何者かに食べられていたのです。それを発見した子ども達は大さわぎ。「これ、サルじゃない?」「きっとおいしそうって山から見てたんだよ。」「お腹が空いてたのかな?」と話は尽きません。
そこで残りの空豆を食べられないよう全て収穫しようということになりました。どこかで見ているかもしれないサルに気を付けながらみんなで力を合わせて行います。
ことり組のEちゃんは大きな空豆を見つけて満面の笑顔です。これで大丈夫と安心したのも束の間、畑にはまだお世話をしている野菜があります。すると、くま組のA君が、「僕のおじいちゃんは畑に動物が来ないようにキラキラテープをつけてるよ!」と教えてくれました。他にも「かかしを作るのはどう?」「あみをつける?」など意見は次々に出てきます。子ども達と一緒に対策を考えながら、大事な野菜の成長を見守っていきたいと思います。