あしあと
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ヤマビルの運搬役となるイノシシやニホンジカの生息域拡大に伴い、ヤマビルの分布が拡大しています。
富津市では、主に天羽地区でヤマビルの生息が確認されており、日当たりの悪い湿った落ち葉の下などに生息しています。
ヤマビルが生息しにくい環境を作るため、草刈りや落ち葉の片付けなど地域で行う取り組みにご協力をお願いします。
ヤマビルは、体長1cmから5cmほどで体の腹面側の前後に吸盤があり、落ち葉の下や日当たりが悪く湿気が多いところに生息し、吸血の対象となる動物(ニホンジカ等)や人が近づくと、吐く息に含まれる炭酸ガスや体温等を感知し、敏速に尺取虫運動で対象動物に接近し、取り付いて吸血をします。吸血時間は1時間程度で、ヤマビルの体重の10倍程度吸血します。
また、活動期は4月から11月で、特に雨中、雨後は活動が活発になります。
※7℃程度から活動し始め20℃前後が最も活発になります。
吸血する際には吸血時の痛みを少なくしたり、血液を凝固させないヒルジンという物質を出すため、本人は吸血されていることに気が付かず、またなかなか血が止まらずに、1時間以上出血します。
吸血後は、湿疹やかゆみが生じることが多く、傷跡が半年ほど残る可能性があります。
なお、ヤマビルは感染症等を媒介することはありません。
形態的に嫌悪感を持つ場合があり、集団で接近し
這い上がってくるので恐怖感を抱くことがあります。
ヤマビルに吸血されたら、以下のようにして対処してください。
ヤマビルによる被害にあわないために以下のとおり注意してください。
千葉県ヤマビル対策マニュアル(2021) 千葉県環境生活部自然保護課
ヤマビルと同様にイノシシやシカなどの野生動物にマダニが寄生し、分布が拡大しているといわれています。
マダニは比較的大型のダニで、イノシシやシカなどの野生動物が出没する場所等に生息しており、人や動物に取り付くと皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から、長いものは10日間以上)吸血します。
マダニの活動が盛んな春から秋にかけては、マダニに咬まれる危険性が特に高まります。
マダニが生息する場所に入る際は肌の露出を抑え、咬まれないように注意してください。
また、屋外活動後にはマダニが肌に付いていないか確認し、もし咬まれていた場合は無理に取り除こうとせず、皮膚科等の医療機関で適切な処置を受けてください。
ダニ媒介感染症については「蚊媒介感染症・ダニ媒介感染症」のページをご確認ください。