あしあと
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関には「姥石(うばいし)」と称する大きな石があります。巨人の姥が頭に載せてきたもので、姥石の上に載っている小さな石は、姥がたもとに入れて来たと言い伝えられています。
また、志組と中倉には、この姥の足跡と伝えられている足の形をした水田があると言われ、それは1里(約4km)もの歩幅があるそうです。
姥石には加工の痕がはっきりしていて、八角形に角が取ってあり、上部に凹形をした穴があります。石質は砂岩で、外径2.4m、高さ1.2mです。この巨石が何であるかは、まだはっきりとわかってはいませんが、早くに民俗学者の柳田国男も取り上げており、いろいろな説があります。関所の柱の台石、寺の塔礎、巨人への信仰などさまざまです。「関」と「せき」の音をかけて風邪の神様とも言い、姥神事にも転じ、さらにこの姥石の上の石に触れる人がいると地元に火事が起こるとも言われています。
いずれにしても、巨石信仰・巨人伝説・民間信仰などを包蔵しながら地元では大切にされています。
千葉県富津市関