65歳以上の高齢者の皆さんが住みなれたまちで安心して暮らしていけるように、介護、福祉、健康、医療などに関する相談を受けたり、自立して生活することを目的とした「介護予防サービス」や「介護予防事業」を利用するための支援を行う拠点として富津市内に3ヶ所設置されています。
センターには、保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャーの専門職員が配置されており、次の事業を行います。
1 介護予防ケアマネジメント
(1)介護予防事業
基本チェックリストや体力測定、ロコチェック、お口の機能チェックなどを実施して、自分の生活機能を確認のうえ介護予防に取り組みます。転倒の予防、歩行や移動能力、生活全般の活動性の向上、健康的な生活を目指して、下記のプログラムを実施します。
①運動器の機能向上
生き生き体操で無理なくゆっくり体をほぐし、ロコモーショントレーニング(ロコトレ)でバランスや筋力アップを行い、要介護状態となる原因になりやすいロコモティブシンドローム(運動器症候群)の予防や悪化防止に努めましょう。
②栄養改善
老化に伴う筋肉量の減少(サルコペニア)を予防しましょう。高齢者では適切な栄養が取れていないことが問題になっています。低栄養は、認知症や転倒と並んで要介護状態となる原因となりますから、老化による栄養失調を防ぐバランスの良い食事になるように見直しましょう。
③口腔機能の向上
飲み込みが衰えると、栄養失調を起こしたり、誤えん性肺炎などの呼吸器の病気にかかりやすくなります。高齢者にとって、肺炎は死亡につながりかねない病気です。しっかり噛んで食事を美味しくいただき、会話を楽しみ、声を出して笑う、お口の元気は身体の健康や生きがいに深く関わっています。
④脳の活性化など
脳の活性化など、他のプログラムとあわせて楽しみながら一緒に行ってまいりましょう。
(2)介護予防サービス
要支援1、要支援2と認定された人の介護予防サービス計画(ケアプラン)を作成します。
要支援1・2と認定された人
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本人や家族と話し合い、本人の心身の状態や環境、生活歴などから課題を分析
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目標を達成するための支援メニューを、本人や家族、サービス担当者を含め検討
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介護予防ケアプランを作成
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介護予防サービスを利用
2 総合相談
介護に関する相談や心配事以外に健康や福祉などさまざまなご相談をお受けします。どこに相談してよいかわからない心配事や悩み事は、まずご相談ください。
3 権利擁護
- 成年後見制度
認知症などにより判断能力が十分でない人が、財産管理や日常生活における支払や契約などを行う際に判断が難しく不利益をこうむったり悪徳商法の被害者となることを防ぐために、家庭裁判所が本人に適した人を選任し、権利と財産を守り支援する制度です。
- 高齢者の虐待対応、防止
高齢者虐待防止法では、虐待に気付いた人は市町村に通報する義務があると定められています。早期に発見し、第三者が介入することで虐待の深刻化を防ぐことができます。虐待を発見、または、虐待があると思われたときは連絡してください。
虐待の種類
・身体的虐待
・心理的虐待
・経済的虐待
・介護の放棄・放任
・性的虐待
4 包括的・継続的ケアマネジメント
高齢者が住みなれた地域で安心して暮らすことができるよう、さまざまな職種や機関と連携するためにネットワーク作りを進め、自宅でも施設でも一貫して支援が受けられ、地域で暮らし続けることができるよう、高齢者の生活を支えていきます。