あしあと
ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます
富津市内では、小動物による農作物被害や生活被害が多数発生・報告されています。
市では、小動物のうち「アライグマ」「ハクビシン」「タヌキ」を有害鳥獣に指定し、被害対策を行っています。
アライグマは体長40cmから60cm、体重は3kgから8kgで中型犬程度の大きさです。
目の周辺を覆う黒い部分(アイマスク)と縞々の尾が特徴的な動物です。
足跡は5本の指が別れており人の手形に形が似ているものになります。
アライグマは雑食であり、野菜や果実、穀物を好んで食する傾向があります。
棲み処として住宅や倉庫の天井裏や野積みされた枝や廃材の下に棲みつき、主に夜間に活動を行います。
ただし、昼間も活動を行う場合もあるので、注意が必要です。
アライグマは木登りが得意であり、木はもちろんパイプ等をつたって天井裏や屋根裏に侵入することがあります。
成獣の大きさは頭胴長が60cmから65cm、尾長が40cm程度で雄の大きな個体では全長が100cmを超えるものもいます。
顔には鼻から額にかけて白い線があるのが特徴です。
体色や体形、顔の模様に変化が多く、尾の先端が白いものもいます。
ハクビシンは夜行性であり、住宅や倉庫の天井裏で休息をしています。
移動経路としては市街地では電線が主な移動手段となっており、農村部では水際が主な移動手段となっています。
また、登るための能力に長けており、垂直な雨どいなど詰めがかからないものでも簡単に登ることができるほか、バランス感覚にも非常に優れており1mm以下の細い針金やたるんだロープの上を歩くことができます。
このため、電線が家屋への侵入経路となるので、注意が必要です。
タヌキは頭胴長50cmから60cm、尾長は20cm、体重は3kgから5kg程度です。
体色は全体に褐色で肩から前足に黒い毛が生えています。
尾は短くふさふさしているが、アライグマのような縞模様はありません。
また、アライグマやハクビシンと異なり登ることが得意でないため、トタン屋根や金属網を設置することで侵入を防ぐことができます。
タヌキは雑食性でなんでも食べます。
植物では果実、豆、穀物などを動物では昆虫、ネズミなどを食べます。
このため、生ごみや落下果実の処理には注意が必要です。
小動物による被害は、各個人で対策を行うことができます。住宅地やその周辺を住処にしないためにも、次のような対策を行い、小動物の餌場・棲み処を作らないようにしましょう。
許可なく小動物を捕獲することは、「鳥獣の保護並びに狩猟の適正化に関する法律」により禁止されています。
市では、アライグマ・ハクビシン・タヌキの被害を受けている方へ小動物用の捕獲檻の設置を行っています。
小動物用の捕獲檻の設置を希望する方は、鳥獣対策室へご連絡ください。
檻の設置場所については、借用者が所有または管理する場所で不特定多数の人が近づかない場所に限ります。
公共の場所や他人の所有地に設置することはできません。
檻の設置は市の職員が行いますが、檻の中に入れる餌は、借用者が用意する必要があります。
餌は、キャラメルがかかったコーンスナック、ドッグフードやキャットフード、新鮮な肉や果実などを用意してください。
設置期間は、原則として1か月です。
ただし、被害が継続しており、捕獲檻に空きがあれば、継続して使用することができます。
捕獲檻に有害鳥獣(アライグマ・ハクビシン・タヌキ)が捕まった場合には有資格者を派遣するため、速やかに鳥獣対策室へご連絡ください。個人で許可なく生きている有害鳥獣を処分することは、法で禁じられています。
平日の午前8時30分から午後5時15分まで受け付けています。捕獲檻が不要となった場合には回収に伺いますので鳥獣対策室までご連絡ください。
農林水産省のホームページにて、「野生鳥獣被害防止マニュアル-アライグマ、ハクビシン、タヌキ、アナグマ-(中型獣類編)」(別ウインドウで開く)が公開されていますので、そちらも参照ください。